皮膚科認定医による難治性皮膚疾患、アレルギー疾患の診療を行います。
随時診察可能。詳しくは診療予約サイトをご確認下さい。
新座どうぶつ病院
日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科卒業
東京都内の動物病院での勤務・専門医のもとでの研修を経て、2020年から当院にて勤務
所属学会:日本獣医がん学会、日本獣医皮膚科学会、日本獣医循環器学会、獣医アトピー・アレルギー・免疫学会 、日本獣医輸血研究会
資格:日本獣医がん学会獣医腫瘍科II種認定医、日本獣医皮膚科学会認定医、RECOVERコース履修
「内服を飲んでいるのに・・・、シャンプーしているのに・・・良くならない・・・」
投薬の仕方や、シャンプーの仕方をちょっと変えるだけで皮膚の状態が良化することがあります。現在使用の薬剤が適切か、再度みなおしてみましょう。
爪切り、肛門腺しぼり、耳掃除、普段なら何気ないお手入れです。でも、ちょっとその時に気をつけたり、手入れを変えるだけで、皮膚病発生率・重症化をさげられることがあります。皮膚科ならでは目線でケアさせていただきます。
皮膚病は体の内面を写す鏡です。体の状態を整えることで、皮膚の状態が改善することがあります。
心臓が悪ければ皮膚に血液は送れませんし、肝臓や胃腸が悪ければ栄養が皮膚にはいきません。他疾患にも対応できるよう、循環器、歯科、免疫、眼科、腫瘍などの分野も講習会、学会より技術知識習得しています。
数年前から左右対称性に四肢端、眼周囲、口周囲、肛門周り、外耳に掻痒、脱毛、皮膚の肥厚がみられ、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーが疑われ治療されていましたが、年々悪化するとのことで診察させていただきました。
ステロイド等の痒みどめで緩和はされますが、完全にはおさまらないとのことでした。
また食ムラがありアレルギー食の継続が難しい状態でした。
その後糖尿病を併発してしまい、ステロイドの継続が難しい状態になったため、シクロスポリン投与による炎症・掻痒のコントロールと、強い食物アレルゲンになっている食品の回避を行いました。
まだ完全ではありませんが、以前より症状が緩和されれQOLが保てるようになりました。
食物アレルギーであれば原因を回避することで症状が良化されます。
この疾患が疑われる場合には、一度アレルギー検査を行い、除去食試験にて確認することが推奨されます。
処方食を食べない場合には、強いアレルゲンを回避するだけでも効果がみられるので、検査結果を読み解くことが重要です。
数年前から腹部、後肢外側に外傷性脱毛がみられ、アレルギー疾患が疑われステロイドによる治療がされていました。
やや緩和するものの、改善はなく脱毛は広がっていくとのことで相談を受けました。
皮膚検査では削毛の所見がみられ、ウッド等による検査でも真菌などの感染症は否定されました。
また血液検査、尿検査等による身体的要因も否定されたため、精神的なものによる舐め壊しと診断しました。
家庭でのお話を聞くと、内向的な性格、繰り返し行動が強くみられたため、抗セロトニン薬の投与と猫さんが安心する環境作り、接し方などをご相談させていただきました。
1か月ぐらいすると効果がみられ始め、現在も完治ではありませんが、つきあうことができています。
猫の外傷性脱毛は比較的よくみられますが、アレルギー疾患、ホルモン疾患、精神的疾患が鑑別にあげられます。
精神には身体的要因(膀胱炎、関節疾患など)と気持ちの問題があります。
気持ちに関しては、抗精神薬の投与がありますが、通常それだけでは改善しません。
猫のストレスになっていることを一緒に考え、改善できるところがあれば、猫のストレスも減って皮膚症状は改善していきます。
当院では専門医を招いて診療を行なっております。一般診療では難しい症例の診察や手術を行えます。