2019/07/06
症例のワンちゃんは肛門腺が出づらいという主訴で来院されました。診察で確認してみると、肛門腺がしこり状に腫れており、穿刺してみると、肛門嚢液が過度に貯留している状態でした。
細胞診では、ガン細胞は認められませんでしたが、肛門腺の腫瘍の可能性もあり、肛門腺の切除を実施しました。
摘出後の肛門腺↓
病理の検査は残念ながら、肛門囊アポクリン腺ガンでした。
肛門腺の腫瘍は若い時期に去勢手術をすることでかなりの確率で予防をすることができます。しかし、この子は若い時に去勢手術を行なったにも関わらず、ガンを患ってしまいました。
今後も飼い主さんと手を取り合って、一緒に慎重に経過を見ていきたいと思います。